ヨハンナ比較文化研究所

アクセスカウンタ

 毎朝読もう、沖縄の新聞! 「沖縄タイムス」 「琉球新報」

zoom RSS 『Reg』(レジ:2016年BBC)イラク戦争の罪を問うTVドラマ

<<   作成日時 : 2016/07/12 14:11   >>

トラックバック 0 / コメント 0

画像
「もし人が国を裏切ったら、反逆者として投獄されるわね。だけど、もし国が人を裏切ったら、何ができる? 答えは投票を使って、彼らを落選させることよね。私の息子や同様の目にあった男たちのために」。反戦無所属候補として2005年の英国総選挙に出馬し、トニー・ブレアの戦争犯罪を激しく非難したレジナルド・キーズの妻の言葉である。

 レジナルドの息子トムは憲兵としてイラク戦争に派遣され、2003年6月24日に南部の町で他の英軍兵士5人とともに殺害された。元救急医療師であったレジナルドは遺体となって帰国した息子の棺をこじ開け、体の損傷を詳細に調べる。妻には「頭部に一発受けて即死だった」と告げるが、事実は違っていた。トムの派遣されていた町では当時、犬を使って地域を家宅捜査する英軍への敵意が高まっており、トムらは怒った住民に虐殺されたのだ。

 レジナルドは「危険な状態にあった兵士たちを放置した」として軍の過失を追及する。そして、イラク戦争への介入を決定したトニー・ブレアの責任を問うべく、2005年の総選挙に反戦無所属候補としてブレアの地元から立候補する。ブレアの戦争犯罪について公に論じ、反戦の訴えを選挙民に広めるためである。

 ドラマでは、レジナルドやその妻、生還したもう一人の息子の動きを追うことで、殉死した兵士の家族や地域との係わり合いを再現する。特に妻を演じるアンナ・マクスウェル・マーティンは私のお気に入りの女優だ。息子を失った女性の内面の傷の深さを見事に演じている。また、レジナルドが選挙後のスピーチで同じ壇上にいるトニー・ブレアをうろたえさせる有名なシーンは、実写との合成でうまく仕立て上げている。英国の民間人は、ブレアが犯した戦争犯罪について見逃すことを許していないのだ。

 このドラマはほんの一ヶ月前にBBCテレビで放映されたものだが、今は英国内限定のダウンロード版でしか見ることができない。英国に出張や旅行で出向かれた際には、インターネットのBBC Storeから£8.99で購入できる。なお、レジナルド・キーズは「戦争に反対する軍人家族団」(Military Families Against the War 略称MFAW) の創立メンバーでもある。

以下はBBCの公式トレイラー。




テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

『Reg』(レジ:2016年BBC)イラク戦争の罪を問うTVドラマ ヨハンナ比較文化研究所/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる